先日の上海出張で思ったことのひとつに、日本人が中国語を学ぶのは意外に難しい、ということです。

普通話(参考:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%99%AE%E9%80%9A%E8%A9%B1)の標記は簡体ですが、日本人は書き文字に漢字を使っているため、簡体であっても漢字の予測がつくために、文章のざっくりとした意味を推測することが出来ます。

しかし、話し言葉となると、音を頼りに理解するしか方法がないため、聞きなれないピンインの発音やまとまった単語の発音がわからないと、まったく話が理解できない状況になります。

漢字を使わない言語であれば、書き言葉や話し言葉もいちから学ばなければなりません。ですから、いちから素直に受け入れてその言語を学んでいくことが受け入れられると思うのですが、中国語について私見を言えば、「書き言葉が中途半端に推測できる」ことが、中国語を学ぶ、特に会話として意思疎通を図ることの障害になっているのでは、と感じるのです。

先日、知り合いの中国の方と食事をし、その方が「干杯!」とおっしゃるので、私も「乾杯!」と返したところ、「それは日本語ですね~」といわれました。

干杯はピンインでɡān bēiとなるのだそうですが、この<ɡān >は鼻音の歯茎鼻音といわれる音だそうです。何回発音をしてもらっても、私の耳には日本語の「ん」のような音にしか聞こえません。

中国語のピンインを紹介しているサイトでは、この鼻音は日本人にはなかなか難しいと書いてありますが、本当はどうなんでしょうか?

中国語ピンインマスターへの道!から
http://acasia0411.hustle.ne.jp/quiz01/ziyin04a.htm

文字を見て理解が出来ても、会話することが出来ない。
言葉にならない歯がゆさを感じて、発音できるよう四苦八苦してトライすること数分。

そして、「間違っていても、大体わかりますから。」
慰めにもならないお言葉をいただきました。

欧米人は音から先に入るのだそうで、文書は書けずともオーラルコミュニケーションは達者になると聞いたことがあります。

漢字がわかるが故のジレンマ?

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