Q&A, 翻訳

教えて!翻訳Q&A!『英語と日本語の発想の違い?』

Q: 英語と日本語の間には発想の違いがあり、それが文章にも反映されると聞いていますが、
技術文書では具体的にどのようなケースがあるのでしょうか?
また、翻訳ではそれにどのように対処されていますか?

A: 一番よく見かけるケースとしては、「何々した結果、何々が何々することがわかった。」という構成の文章があります。
例:試験の結果、水温が上昇すると反応が活発になることがわかった。
これを日本語的発想通りに英訳すると
“As a result of testing, it has become apparant that when the water temperature rises,the reaction becomes active.”

と長めの文章になりますが,
これを英語的発想で書き換えると
“Testing has shown that when the water temperature rises, the reaction becomes active.”
( あえて日本語に直訳しますと、「試験が、水温が上昇すると反応が活発になることを示した」となります。)
となり、無生物(この場合「試験」)を主語にして、簡潔に書き換えることができます。
この場合、「示す」「明らかにする」の動詞 ”show that~” 以外に、”prove that~, reveal that~,demonstrate that~, suggest that~, indicate that~” 等も使えます。

次回は別の頻出ケースについてお話します。

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